願いを流れ星に込めて
□星十夜
3ページ/6ページ
「おーーし、これでチーム分け決まりだな。試合始めるぞーー」
と、そのとき、流架が腕に抱いていたうさぎ(ウサギン)がぴょんっ、と跳ねて蜜柑のコートに入った。
その際に、肩がぶつかった千悠は思わず5歩ほど後ろに下がってラインを踏んだ。
「えーー♡♡ルカぴょん!!…千悠ちゃんも!うちに入ってくれるの?!」
「あ…」「え…?」
ガシッ、ガシッと両腕を掴まれた。棗の不機嫌な顔が真正面にあった。
「と、いうわけで蜜柑チーム総勢8人で――す!」
(ごめん…棗)
千悠は目線で謝った。
「おい…棗さん殺気が…」
「チームとしてはやる気になってくれて心強いけど…」
「でも相手チームにルカ君と千悠さんだろ?もし間違ってでもどっちかにボール当てたりしたらどーなるんだ?」
「どうって…棗さんのあのカンジからしてタダじゃすまねーだろ…」
この勝負分からなくなってきたぞ…
ごくり…。生唾を飲んだ。
_