願いを流れ星に込めて

□星七夜
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「神野にゴミ箱ひっくり返して「星なし」処分って…ぷっ!」

「笑うなーっっ」

アハハハハ。タカハシさんが並べるまでくすくす笑い続けていた。

「ごめんごめん。ムキになる蜜柑がついつい可愛くて。笑ったお詫びにあげるからこれでチャラね」

蜜柑たちと話している間に並べられた千悠の夕食はスペシャルのもの。

「………千悠だったんや。棗と一緒にスペシャルは初等部で2人しかおらへんてゆーてたんは!」

「…あれ?蜜柑にそんな話した?」

(覚えはないな)

横から委員長が漫画汗をかきながら僕です!と言っていた。

「トリプルだったらバッチぐらい蜜柑にあげてもいいんだけど、流石にスペシャルのバッチは目立つからな〜…」

何という発言でしょうか。蜜柑が絶叫するのを蛍が馬足手袋で殴った。

「まぁ…蜜柑。こういう考えならどう?」

「…ぅ?」

食事片手に千悠が喋る。

「星なしっていったら幼児クラスを除けば、一番の劣等性。でもね、それ以上下はない。つまりね、これから蜜柑はずっと上を目指していけるってこと。最悪の立場ならこっからは良くなる方向しかないってこと」

「…!そっか!」

「だから、頑張って」

ぽん、と頭の上に手を載せると蜜柑はえへへ、といって照れた。

(かわいいなー、拉致したい)

…いかん、それは犯罪だ。




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