好きじゃないしっ

□Episode4
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 朝、まだ誰もいない教室で俺はナツと向かいあって宿題をやっていた。


 提出が今日ってことすっかり忘れてたんだよな〜

 実はこうやってナツに手伝ってもらったりするのは初めてではなかったりする。

 俺が宿題の存在を覚えているほうが珍しいからな〜


 勉強は好きじゃないけど、この時間は結構好きだ。

 向かい合った状態だからナツのことよく見えるし。

 自分の宿題じゃないのに一生懸命だし、表情はくるくる変わるし可愛いんだよな〜


「ハル! ぼーっとしてないで手動かしてよ!」

 怒ってるナツも可愛い〜。あ、もちろん笑ってるナツもとっても可愛いけど!

 長い付き合いだけど、本当にナツはいくら見てても飽きない。

 もう可愛くて、欲しくてしょうがなかったナツがこの間やっと手に入ったんだよな〜


「………無視かよ…」

 そう言ってナツは下を向く。


 やっぱ睫毛長いな〜

 あ、やばい…そういえば、さっきからナツに返事してなかった。

「ごめん、ナツのこと考えてて聞いてなかった〜」

「…な、!」

 ナツは怒っているのか照れているのか真っ赤な顔で睨んでくる。

 それも可愛くて頬にちゅっとキスをした。

 そのまま唇も…って思ったところで教室のドアが開き、入ってきたやつに声をかけられた。


「おっはよ〜! お前らいつもべったりだな〜付き合ってんのか?」

 そう言うこいつは最近やたらと絡んでくるシュンだ。

 こう聞かれたとき、いつもは適当にかわすけど、ナツをからかおうと思ってこいつの冗談?にのってみる。


「そーなの。羨ましいだろ〜」

 ニヤリと笑ってナツに視線を送ってみると、顔が赤いのを隠すように下を向いて不機嫌そうな顔をしている。

 照れ隠しだな〜

 こういうの見ると、つい意地悪したくなるんだよ〜



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