好きじゃないしっ

□Episode2
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「ただいま〜」


「おかえりなさい、ご飯もうすぐできるわよ〜!」

 そう言ってお母さんは笑顔で迎えてくれる。


「う〜ん…あとで食べる〜」


 お母さんには申し訳ないがそう返事をして部屋に行き、ベッドにダイブした。


 最近は毎日こんな調子だ…


 気が付くとあいつのことを考えてしまうし、学校ではいつもあいつと一緒にいるから俺の頭はパンクしそうだ。


 だから、帰宅してから少し寝るのが日課なんだ。


 寝てしまえば何も考えなくてすむし!










★  ★  ★




コンコン

「ナツ〜?」


 ドアを軽くノックする音とお母さんが少し遠慮がちに俺を呼ぶ声で目が覚める。

 これも最近はよくあることだ。



「…ん〜…おはよう…」


「あら?寝ぼけてるの? まぁ、いいわ〜ご飯用意しておくからもう少ししたら来なさいね」


「……はーい…」




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