ほか
□4月馬鹿。
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「サイファー、サイファー！」
「何だよ」
「大嫌い。」
「なっ…」
「別れよう」
「どっ、どういう事だ！」
「わたし、ゼルと付き合うことにしたんだ。だから別れよう」
「な、何でよりにもよってチキン野郎なんだよ？！」
「だって、ゼルはサイファーより優しいし。それに強引なことなんてしないもん」
「………。」
「だから、別れて」
「ちょっと待て。俺は認めねぇぜ」
「なんでよ、っていうか腕…離してよ」
「離さねぇよ、お前は俺だけのもんだ。絶対に離さねぇ…チキン野郎のとこになんか、行くんじゃねぇ」
「………。うん、まぁ嘘なんだけどね」
「ハァ？」
「やーい、騙されてるー！今日は何日？」
「４月、１日…？」
「そう！今日はエイプリルフールだよ！！いやーこんな小さい嘘に引っかかるとは…サイファー、４月のおバカ認定だね。」
「……。」
「さて、サイファー。わたしもう行くね。次の嘘がわたしを待ってるんだよ！！」
「誰が行かすか」
「ぅわっ！ちょ、サイファー！」
「嘘ついた罰だ。嘘はイケナイ事だよなぁ？しっかり身体に教えてえらねぇとな」
「ストップ、ストーップ！って、何服の中に手ぇ入れてんの？！盛るなー！！」
「盛っちまうのは仕方ねぇ。春だからな」
「そういう事じゃ…ん！」
嘘は大概にしましょう。
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