ほか
□輝く空色
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ほら、フランキーの髪はあんなに青いから、触ってみたくなるじゃない?
そっと手を伸ばして、髪に触れようとするが背の高いフランキーには届かない。
爪先立ちで背伸びをしても、あと少しの距離は埋まらない
「ねぇ、フランキー。ちょっと屈んで」
「あ?何でだよ」
「良いから、屈んでってば!」
「あ、あぁ」
促されるままフランキーは膝を九の字に曲げて、空気椅子のような体制で向かい合った。
くしゃ。くしゃくしゃくしゃ
「わっー!おま、何すんだよ!」
「はー楽しかった。ありがと」
フランキー御自慢のリーゼントは元気をなくして、慌てて手櫛で直す。
「ったく、おめーは何がしたかったんだよ」
「ほら、フランキーの髪って綺麗な空色でしょ?」
「あ?」
「だから、触ってみたかったの。」
フランキーは照れながら、頬を掻く。
「俺はお前の髪のほうが好きだ」
「えーそう?」
そう言ってフランキーは大きな手で頭を撫で回す
「きゃっ、ちょっ、と!フランキー」
「これでおあいこだな」
手が離れたと同時にフランキーは少年のような笑みを浮かべた。
それはウォーターセブンのあおぞらのような、えがお
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