海/外/俳/優/

□03
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湯冷めしないうちに、ベッドに潜りこもうとするがすでに掛け布団は人の形を作っていた
何だ?掛け布団をめくるとそこには胎児のように丸くなった彼女が眠っている
身動ぎ、瞬きをして俺の手から掛け布団を奪う

「…ヒュー…、寒いから早く入って」
「ああ…」

って、ああ、じゃないだろ。俺!
と言いつつ、掛け布団をめくって横になった
すでに瞼が落ちきっていて、此処から出る気配はない

「…どうして此処で寝てるんだ?」

「だって、あたしの部屋寒いんだもん…」

「だからって…」

「それに、1人で寝るのって寂しいし冷たいでしょ?」

嫌いなのと、寝言のように呟いた。
名前を呼んでも規則的な寝息しか聞こえなくて、彼女はすでに夢の中だった

「しょうがないな。」

次はきちんと自分の枕を持てってこいよ。と明日起きたら伝えようと決めて、
そっと温かな体温を抱き寄せた。







God Ni

(おやすみ、ドリーマー)





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