短編

□【イケナイカンジョウ】
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「おや?おはよう御座います。今日もいい天気ですね。」

先生は私に笑いかけた。


どきりとはしない。

ただ、哀しみだけが押し寄せてくる。


この恋は叶わない。

わかっているから。




縁側ですれ違っても、軽く会釈するだけ。


ただ、私は気にいってもらうことしかできないから。




先生は、塾生に特別な感情を抱くことがあるのだろうか?
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