弐
□【呪縛】
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「…晋作君…。」
「…頼みましたよ。…桂さん。」
腕の中で、まだ温かい身体が冷たくなっていく。
力強く…すがるようにつかんだ私の着物。
…その手は、力なく離れていった。
――今でも鮮明に覚えている、春の記憶。
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