SHORT

□お上様
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「お前は、本当にこのままでよいと思っているのか?」

「……私の意思でこの長い戦が消えるのならば、もっと早く今の道を背けておりますよ。」

「ならばお前は、とうに諦めておるのだな。」

「…そういう事になりますね。」



織田様の言いたいことは嫌でも分かった。
しかし、私はやはり素直になることなんてできない。



「織田様……もし…もしこの長い戦が終わったら…織田様はどうしますか?」

「俺は…多分そん時は生きてないだろう。子孫が喜んでくれたらそれでいい。」

「左様ですか…」

「だから、俺が死んだらお前は絶対に天下統一を遂げる事の出来る程の力を持つ者を見つけるんだ。分かったか?」

「はい…!!」

「よし、それでこそ祖国の生き方ってもんだ!!」



織田様は私の頭を荒く撫でられた。



「絶対に、この命を賭けて果たします!」

「…ああ」



織田様は、嬉しそうに微笑んでくれた。


 
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