SHORT

□お上様
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「今日から俺がお前の上司になった、織田だ。」


す新しい上司を私はじっと見た。


勝気に溢れている様な獣の様な瞳は、

人を殺し自らを拒む穢れた自分とは大違いの様に見えた。



「お前は我が祖国か?」

「はい。本田菊、と申します。」

「そうか。俺の目標はこの国の天下統一だ!お前はその目標を持つ俺に、付こうと思うか?」



私は問われた意味が分からなかった。

上司になる方に逆らう術など自分に有る筈がない、そうに決まっている。



「…貴方様がたとえ死のうとも、私は貴方の意思に付いていく所存ですが。」



すると信長様は笑い始めた。



「くく…、お前は面白い事を言うな」

「?」



今の言葉の何が面白かったのだろうか。

私はきょとんと織田様を見る。


 
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