LONG
□またお邪魔虫…
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(仏視点)
あの日から約一ヶ月経った、月曜日の14時過ぎの事。
俺と菊の仲も結構順調に良いと言える関係に成って来た頃のこと。
あのやんちゃ坊ちゃんことアーティ(アーサー)が、何故か俺の家に無断侵入……もとい上がって居た。
「アーティ…なんで此処に居るのさ?お前ノルウェーに仕事に行ってたんじゃ…」
「仕事ならとっくに終わらせてこっちに帰ってた。それより、手前に聞きたいことがある。いいか…?」
何時になく真剣な眼差しをするから、少しびっくりした。
いつもなら皮肉ばっかり言ってくるアーティが、今日に限って比較的大人しいだなんて。
やれやれ、
今日は嵐が来るかもね。
「…別にいいけど?」
「そうか……じゃあ聞くぞ。お前、本田と付き合ってるんだって?」
「は?お前何言って…つか飛躍し過ぎじゃ」
「言い訳はみっともねえぞ、おっさん」
「なっ、おっさんなんて初めて言われたよ俺……んで、何でそんな事になってんの?誰にも言ってないし、そもそも付き合ってるって言うかただたまーに一緒に出かけたりとかしてるだけだし」
「それを付き合ってる以外の何だと思うんだ惚気かつ鈍感野郎…!っつーかお前等、一体誰のお陰で出会えたと思ってんだ?」