LONG

□休日。
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「「あ。」」


思わず俺達は口を開けたまま固まってしまった。




今は春。
俺はさっき、知り合いがバイトをしている店の経済状況聞いてくるとか適当な理由をつけて鬼上司がいる家を出た。


まぁそれは置いといて、だ。


つまり俺は今さっきまで普通の道を普通に歩いてたわけ。

決して狙ってたわけでも何でもないんだよ。




「あ、お久しぶり、ですかね。フランシスさん」

「ああ、結構暫くの間会ってなかったし、久しぶりだな」

「そうでしたね。ところで、フランシスさんはどうして此処に?」

「俺はちょっと知り合いがいる店に行こうかなって思って。菊は?」

「私は、ぽちくんの餌が無くなってきたので買いに行こうかと思いまして。先程買って、帰ろうとしていたところです」

「そっか。」

「…あの、フランシスさん。」

「ん?」

「お知り合いの方がいらっしゃるお店に言った後、お時間ありますか?」

「うん、特にこれといった用事はないけど?」

「そうですか…ちょっと、お話したいなと思ったんです。」

「じゃあ、店で話す?」

「え?お知り合いの方と話されるんじゃなかったんですか?」

「違うよ。元々、暇だったから行ってみようって思っただけだからさ、どうする?」

「…では、私もご一緒させていただきます。」

「oui.」




え〜と、かくして、俺達は知り合いの店に行くことになったんだ。

ま、実際に知り合いのいるお店は近くにあるし、取り敢えずそこで菊と話すか。



じゃ、次ページからは菊のターンだよ。


 
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