Thema-Event
□Dream boat
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湖の中央を目指してボートを漕ぐ。
額からしたたり落ちる汗にもかまわずオールを動かせば、木々の繁る湖畔はみるみるうちに遠くなった。
オールが水を切る音は耳に涼しいが、凪いだ湖面は陽光を弾いて容赦なく肌を焼く。
さすがに乱れた呼吸を整えながら息を吐くと、年上の恋人はハボックの頑張りをほめてくれるでも労ってくれるでもなく、ただあきれたように言った。
「元気だな、おまえ」
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