最後の魔王
□……孤独な悪魔
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殺さなければ
殺さなければ
私は 夢から覚めない
「……」
「なあっ…許してくれ!…も、もうしねえよっ!」
そんな言葉など、どうでもいい。
「私の前で綺麗に散れ」
男はコートの中から銃をだし、無言で太った男の頭につきつけた。
「ゆるしっ…ぐはっ!」
太った男の眉間に綺麗な穴があき血が吹き出た
血は黒いコートを着た男の顔についた。
「どんなに醜くても、中は綺麗ですね…」
男は血を黒い手袋をつけた手でふきとり
何もなかったかのようにその場を去った