短い夢

□私が欲しかったモノ
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分かってた。ツナの好きな人は私じゃないんだってことぐらい。だけど、好きなんだよ。自分の気持ちを制御出来ない。好きがどめとなく溢れて、おかしくなっちゃいそうな程。だから、ちゃんとフラれて気持ちを整理しようって決めた。

「ツナ、」

「あ、釵廩。どうしたの?」

「……好き。」

「…え?…今、何て言っt「私、ツナが好き。」………え、えぇぇぇっ!?」

やっぱり気付いてなかったんだ。ごめんね、ツナ。いつまでも幼なじみでいよう、って言ったのにね。でもごめん。もうこのままじゃいられないんだ。

「ごめんね。ツナが京子のこと好きなのは知ってたんだけどさ。……迷惑なのはわかってる。けd「何か勘違いしてない?」……え?」

言葉を遮られ、驚いてツナを見ると……怒っていた。多分、その勘違いについてだろう。もしかして、本当は告白されることさえも嫌、なのかな…。

「……オレが好きなのは釵廩だよ。」

「……えっ、」

「昔から、ずっと。」

"釵廩だけだよ"

そう言ってツナに唇を塞がれた。言いたいことは沢山あったけど、今はこの深いキスを、ツナの温もりを感じていたかったから。

「んっ、ふ、…ぁ、」

「……っは、好きだよ、釵廩。」

「はぁ、私っ、も……」

「……うん…。」

この一年間を埋めるような甘いキスが

ツナがくれる嬉しい言葉が

嬉しくて、幸せで

涙が溢れた。





私が欲しかったモノ
(それは君のココロ)(でも、)(本当は叶っていた願いなのです)






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