繋がるブック1
□もどっかしいなぁ！
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「あれ、黒沼じゃん」
「え、あ、こんにちわ？」
「なんで疑問系？」
「う、ううん！なんでもないの！」
ただの休日の午後、クラスメイトの最近いろんな意味でちょっと気になる黒沼と出会った
「なんでこんなところにいるの、黒沼」
「うんと、気付いたら？」
気付いたら黒沼がいるような場所ではないんだけどな、ここは
なんたって今俺ら二人がいる場所はバッティングセンターの入り口
何故俺はここにいるか、それは翔太との待ち合わせ場所だからである
「ふーん、気付いたらねぇ…まぁいいや」
「……あの！」
「ん？」
「なんでここに？」
「あぁ、俺は翔太と待ち合わせ」
どきり、心臓が高鳴った、って感じがした
俺が、じゃなくて黒沼が
「今さ、」
「え、え？」
「どきってしたでしょ」
ぽかんとした顔をして頭に？を浮かべた
「…？」
「…いや、うん。曖昧な言い方した俺が悪かった」
「へ？」
「いや、気にすんな黒沼」
「う、うん？」
絶対意味を理解してないよね、黒沼
うん、まぁ、いいや
変な助言をすると矢野に怒られちゃう
あぁ、もどかしい！
そんな休日の午後
(おーい！)(お、しょーた)(か、風早くん！)(う、え！？黒沼！？)