ガンダム戦隊SEEDレンジャー!

□いつかの約束
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あの頃は楽しかった…。


そんな思い出に浸りながら四阿の方に目をやり──そこにある人影に彼女は一瞬呼吸を止めた。

四阿の、ぼんやりとした照明の中で、そのベンチに座る人の後ろ姿に、既視感を覚えた。

風にふわりと揺れる、癖のない長い髪は明るい茶褐色。
珍しい色ではない。
だが思い出の場所にある、想像していた姿に重なり、思わず呟きが漏れた。

「ヴィア…?」

彼女の呟きが聞こえたのか、ベンチの人がゆっくりと振り向いた。

彼女の立っている場所から、その人の顔はよく見えなかった。
けれど──知っている気がした。

大人びた憂い顔と、無垢な少女のように笑う顔を。
潤んで見える、透明度の高い紫水晶のような瞳を。


まさか──


「エザリア…?」

その声は間違いなく、彼女──エザリアの親友ヴィアのものだった。



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