ガンダム戦隊SEEDレンジャー!
□SEEDレンジャー! 3
2ページ/40ページ
ミリアリアは慣れない手つきでポチポチとボタンを押し、アラームを消した。
その後ろで、ムウと隊員3人がオペレーション・ルームへ入ってくる。
「もしかして、緊急事態発生──ってヤツ…?」
ディアッカがおどけた口調で言うが、その表情は笑顔を作ろうとして失敗していた。
「たぶん──」
緊張を滲ませた声で答えながら、ミリアリアはイヤホンとインカムを付ける。
「──こちら、特殊機動隊SEEDレンジャー本部です」
〈わたくしは、ラクス・クラインです〉
「ラクスさん!」
ミリアリアが手前のコンピュータを操作すると、正面モニターが明るくなり、ピンクの髪の少女が大映しになった。
〈緊急事態が発生しました。SEEDレンジャーの出動を要請します〉
いつもの柔和な微笑みに代わり、厳しい表情を浮かべた彼女に、アスランたちの緊張が一気に高まる。
「状況をお願いします」
〈場所はプラントと地球の境界線、L1ポイント。
所属不明の巨大モビルアーマーが街を次々に破壊しています。プラント・地球の両軍共に防衛軍が出ていますが、境界線上のため、手を出しあぐねています。このままでは、被害が拡大するだけです〉
.