ガンダム戦隊SEEDレンジャー!

□SEEDレンジャー! 1
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プラントシティの片隅にある、無駄に大きな四角い建物に、怪しい看板が掲げられていた。



『SEEDレンジャー!
宇宙の平和、守ります。
ご依頼ください』



その建物は、プラントシティでも有名なラクス・クライン嬢が出入りしているため、金持ちの道楽か暇潰しだろうと思われている。
そのため、SEEDレンジャー事務所はいつもガラ空きだった。


3人の少年たちも、毎日そこで暇を持て余していた。

「…時間の無駄だな」

白金色の真っ直ぐな髪を肩に付くほどまで伸ばした少年が、うんざりしたような口調で呟き、大きな書棚から幾つかの本を抜き取った。

「つーか、何で俺ら、毎日毎日こうしてなきゃなんないワケ?」

ソファに身体を埋めた金髪の色黒の少年がぼやいた。

「はいはい、無駄口たたかない」

奥のカウンターから、赤茶の髪を外ハネにした少女が書類からチラリと顔を上げ、金髪の少年を睨んだ。

「俺だけじゃないだろ! 見ろ! アイツなんか──」

彼が指し示した先には、深い藍色の髪の少年が、窓からじっと外を見ていた。
少し毛袖の長い髪が端正な顔にかかり、物静かな雰囲気を醸し出している。

だが、それも今だけだと言うことを、ここにいる人たちはみんな知っていた。

そろそろだ。

3人が同時にそう思った時、当の少年は立ち上がると、妙に慌てた様子で事務所を出ていった。

「アレはもう、何て言うか…仕方ないわよ」

「だよなぁ…」



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