G.G.

□「あなたがキラさんで、あんたも…キラ…?」
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今回のミッションも無事成功させ、意気揚々と帰還したシンは、パイロットスーツのままで隣の第3格納庫へ向かっていた。

シンとは別の場所でのミッションを終えた《ストライク・フリーダム》が、ちょうど同じ頃に帰還したと、すっかり馴染みとなった整備士のマードックに聞いたからだ。

第3格納庫の扉を開けると、《ストライク・フリーダム》の前に、青っぽいパイロットスーツの少年の姿を見つけ、シンは彼の名を呼びながら駆け寄った。

「キラさん!」

「え──?」

柔らかそうな茶褐色の髪に、潤んで見える紫色の瞳。
柔和な面差しに、ほんの少し警戒の色が浮かんでいる。

「…キラ、さん?」

目の前の相手は間違いなくキラのはずだが、何故かいつもと雰囲気が違う気がする。

「確かにぼくはキラですけど…あなたは?」

「え…? あ、あの…」

「ザフトの方ですよね…?」

この組織において元の所属は関係ないハズだが、簡単に気持ちは割り切れるものではない。
地球連合軍のパイロットスーツを纏う彼は、全身でシンを警戒していた。


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