ガンダム戦隊SEEDレンジャー!

□SEEDレンジャー! 3
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それは、今にも雨が降り出しそうな夕暮れが近い時間に、突然訪れた。

SEEDレンジャー事務所内に、高いアラーム音が響きわたり、ミリアリアは顔をしかめた。
ゆっくりと隊員3人と副官を順に見やる。

「もう、誰…?」

迷惑そうな表情のミリアリアに、隊員3人は互いに責任を押しつけ合うように、首を振っては誰かに視線を向ける動作を繰り返していたが、その視線はやがて1人の男に向けられる。

「俺じゃない! 大体、個人の持ち物がこんな派手な音なワケ──」

「あ!? オペレーション・ルーム!」

ムウの言葉を遮って、ミリアリアは隣の部屋に飛び込んだ。

オペレーション・ルームと呼ばれている部屋には、幾つものコンピュータが据えられ、3方の壁全面を巨大なモニターが占めている。
正面モニターの前で赤いランプが点滅しているのを見ると、そこがアラーム音の発信源なのだろう。
それは、緊急通信の呼びかけだった。

すぐに気付く事が出来なかったのは、このアラームが鳴らされたのは初めての事だったからだ。



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