SEED&Destiny 1
□ガブリと咬むからガブリエル。
4ページ/14ページ
悪友たちとは違い、キラは妙な悪戯はしないだろう。
そう思ったから素直に従ったのに──
「──痛ッ!?」
思いがけない刺激に、シンは目を開けると同時に手を引っ込めた。
「何したんですか!?」
生暖かく濡れた感覚と、指に残る幾つかの痕に、シンはまさか──とキラを見やる。
「咬んだ…?」
そんな可愛く小首を傾げて擬音付きで言われても、今は驚きの方が強すぎた。
「咬んだぁー!?」
「咬み心地良さそうだと思って、つい」
「つい!? 咬み心地!? 全く意味がわからないんですけどッ!」
.