SEED&Destiny 1

□if story『final』
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「さぁ、君も…」

頭上から掛けられた言葉に、レイは涙に濡れた顔を上げた。

「キラ…ヤマト…?」

いたわりを込めた穏やかな表情で、キラはレイに手を差し伸べていた。

たった一言でレイの世界を覆したその人は、閉ざされようとしていた世界に、新しい道を示しているようで──その先に光が視えた気がして、レイは誘われるように手を伸ばした。

だがその手は、キラの手に届く前にピタリと止まる。

怖ず怖ずと、レイはこれまで自分の世界の全てだった人を振り返る。
キラの明日を守るために、レイが反射的に撃ってしまった人を。


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