SEED&Destiny 1

□青い宇宙の先に
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シンはゆっくりとした足取りでキラの隣に並ぶと、空を見上げた。

「暗いだけでしょう」

そう言って、あっさりと空から視線を離すシンに、キラは気持ちが沈むのを感じながらも、何とか笑顔をつくった。



やっぱり、君にも見えないんだね…。



「青い、かな?」

「青──ですか?」

怪訝な表情になるシンに、キラは「うん…」と小さく頷いた。

キラの目に映る空の色は蒼い──宇宙と同じ色。

キラはずっと、その色は万人に見えているのだと思っていた。

自分が特別なのだと知らされた、あの時まで。



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