SEED&Destiny 1

□青い宇宙の先に
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「──何か、見えるんですか?」

1人と思っていた空間に響いた声に、キラはハッとして振り向いた。

まず目についたのは、暗い中にも映える赤い瞳。
激しい炎のような色の中に、暖かい光が灯っている。

敵味方に分かれて戦った大戦の後、同じ隊で行動を共にするようになって──彼がキラに向ける眼差しはいつも柔らかい。



ぼくには、それを貰う資格なんてないのにね…。



彼の家族を守れず、重ねて彼の大切な少女の命を奪ったのだから。

「…シン」

そんな思いを包み隠すように、キラは微笑んで彼の名を呼んだ。


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