SEED&Destiny 1

□暗い望み
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シンは銃を片手に、研究施設の一つらしい建物へ向かった。

乾燥しきった冷たい大気の中、その建物へ続く道にだけ、地面に積もった赤茶けた砂が薄くなっていたからだ。
つまり、人の通りがあったと言うことだ。

シンは入り口から足を踏み入れ、エントランスホールらしき場所で足を止めて中の様子を窺った。

人の気配は感じられない。

だが、この先に間違いないと──何故かシンは確信する。

いくつかの扉をくぐり、薄く“BL4+”とだけ確認できたドアを開いた先の光景に、シンはこみ上げてくるモノを抑えるように、口元を押さえた。



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