SEED&Destiny 1
□──(まだ無題)
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「あっ」
バッチリと目が合ってしまい、シンは狼狽えて慌てて視線をそらす。
「どうかした?」
作業を邪魔されたと怒ることもなく、ふわりと笑いかける少年に、シンはもう一度顔を上げる。
「凄い速いなーって、思って」
「こういうのだけね。得意だから」
「いいなぁ…」
「でも、君も熱心だね。課外時間にまで」
「…居残りなんです。俺だけ時間内に仕上がらなくて……けど、何がなんだか……」
「手伝おうか?」
「え?」
「自分1人だと、ミスした時にどこがミスしてるのか、探せないこと、ない?」
「あ……そう、かも」
少年の言う通り、シンはさっちからエラーばかり出し、その原因を見つけられずにいた。
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