SEED&Destiny 1

□海に、癒される
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夕暮れ、シンの運転するオープンカーは、助手席にキラを、後部座席に僅かな荷物を乗せて、目的の場所に到着した。

ザフトの勢力圏内にある、小さな浜辺の貸し別荘を彼女は用意してくれた。

汚染されていない海に、他人が滅多に近寄らない静かな──そして、狙撃されにくい立地条件を満たした場所は、彼女がキラのために探したのだろう。


大勢では目立つし、キラの精神が休まらない。
そのため同行者は護衛のシン一人だ。

もしもの時のために沖合にはザフト艦が停泊しているが、シンから呼びかけない限り、彼らは周辺の警戒を続けるだけで浜へは近付かない。

信頼してキラの事を任されたのだと、シンは誇らしい気持ちと嬉しさでいっぱいだった。



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