SEED&Destiny 1

□海に、癒される
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それでも──それがわかっていて、この人の傍にいる事を望んだ。

少しでも支えになりたかったから。

──きずつけた償いをしたかった。
そんなこと、この人は望んではいないのだろうけど。

だってこの人は──失われた命に囚われている。
誰よりも世界を──未来を守ろうとしたのはこの人なのに、誰よりも罪深い身だと、そう思い込んでいる。


俺も、この人を追いつめた1人。
その事実が、俺に重くのしかかる。

あの頃、この人が憎かった。
ステラを殺したから。
誰よりも強かったから。

でも本当は──そんな理由を被せてこの人を悪者にして、自分を慰めていただけ。
俺の手も、何人もの命を奪っているのだから。

なのに俺は、自分に都合のいい正義のために、一度ならずこの人を殺そうとした。

そんな俺に、この人は笑いかけてくれた。
望む未来のために一緒に戦おうと、手を差し伸べてくれた。

その時に決めたんだ。
この人は俺が守ると。

誰よりも強く、そして誰よりも儚く見えるこの人を。



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