SEED&Destiny 1

□「紅茶」が自分と同意語なら
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「何で俺に…?」

「どうせこれから隊長のトコ行くんでしょ。お願いね」

そう言うと、ルナマリアはシンの返事も聞かずにカートを押し進み出した。
これから他にも配らなければならないのに、ここで時間をとってはいられないと言うところだろう。

シンは呼び止めるのを諦めて、もう一度小包に目を落とした。

「…確かに、これから行くとこだったけどさ…」

小包の差出人の欄には、たった一言だけ──“オーブ”とあった。

プラント本国を経由してこちらへ届けられたのだし、危険物でないのは確認済みなのだろうが。

「……」

壊れ物の表記がないのを確認して軽く振ってみるが、中身が判別できるような音はしなかった。


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