SEED&Destiny 1
□疲れた時は枕を替えてみる?
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「今日は私の枕選びに付き合ってもらう!」
開口一番そう言ったカガリに、キラの反応は極めて鈍かった。
何しろ──
オーブ連合首長国の、名実共に代表となったカガリは忙しい日々を送っている。
そんなカガリが立て込んだスケジュールの合間を縫って、わざわざプラントへ自ら足を運んだのだ。
ザフト出向中のキラにしてみれば、これは本国に何かあったのではないかと、カガリ到着まで気が気ではなかった。
それがまさか…。
「…枕?」
訊き返しながら、そんなはずはないと考える。
きっと似た言葉と聞き間違えたのだ。
おそらく何か──プラント以外では手に入りにくい物を求めて、上がってきたに違いない。
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