SEED&Destiny 1
□ある過去の邂逅
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「…俺帰る」
「まぁ待てって」
「もうここまで来ちゃったんだしさ」
「…何が『面白いモン見せてやる』だよ…?」
シンはボヤく口調で言ってから、大きく溜め息をついた。
眼前にあるのは、非常に見慣れた建物──シンたちが毎日通う学校だった。
いくらもうすぐ夏期休暇とはいえ、休日の貴重さに変わりはない。
それを朝からヨウランとヴィーノに呼び出され(これはまだいい)、駅で待ち合わせ(これもいい)、着いた先が学校とは(明日にはいつも通り登校するのに!)どういう事だ。
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