SEED&Destiny 1

□ポリフェノール
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“カーペンタリア”を発った《ミネルバ》は“ジブラルタル”へ向けて順調に航海を続けていた。

その道筋も中程まで来た頃、レーダーを見張っていたバートがハッとして背後の艦長席を振り返った。

「艦長、レーダーに反応です! 急速に近付く物があります」

「え…?」

「これは、MS……いや──速い!」

「何なの!?」



“ユニウスセブン”の破片落下後、被災国とプラントの間でゴタゴタはあったものの、現在それは収束している。

プラントの最高評議会議長デュランダルの真摯な姿勢に、被災国が折れたため、地球連合はプラントを攻撃する大義名分を失った形となっている。

様々な思惑はそこに交錯したようだが、ひとまず戦争へ発展すると言う、最悪の事態は回避された。


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