SEED&Destiny 1

□それは試練か
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『──じゃあ、別れる?』


そう、静かな声で。

せめて少しでも笑みの気配があれば「冗談でしょ」って、笑い飛ばすこともできたのに。
その面に笑みの僅かな欠片さえ見つける事もできないなら、シンには退くより他に道はない。

シンが退きさえすれば、キラはそれ以上は言わないから。

翌日には、また元の愛しい恋人でいてくれる。


──何かイロイロ間違っているのは解っている。
けれど、今更キラの手を放すなんてできない。



これは、俺に課せられた試練、なのだろうか──?


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