携帯獣赤成り代わ

□変化
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「おいで、イーブイ」



旅に出てから久しぶりののんびりした時間。私は家でイーブイの毛繕いをしていた。ちなみにピカチュウたちは博士の研究所の庭で遊んでる。私はもう暫くはマサラにいて、その後で他の地方に行こうと思ってる。



チャンピオンになれたのは嬉しいけど、別の地方にはもっと強い人も見たことのないポケモンもいるかもしれない。だからもっと色んなトコに行きたいんだ。


このままチャンピオンでいたらグリーンに直ぐに抜かされちゃう気がするし…





「ジョウトでも行こうかな…」



別な地方には別なポケモンがいるらしいし、最近オーキド博士がよく出かけてるジョウト地方に行こうかなって考えた。ジョウトならカントーからそんなに遠くないし…それに、旅に出て忙しくなったら、あの日からずっと見続けている変な幻を見ることが無くなるかもしれない。



「ねー、イーブイ。どうしよっか?」



ふわふわとしたイーブイを触りながら考える。このイーブイは何故だか石を使おうとすると凄く嫌がる。私も無理やり進化させる気はないのでイーブイのまま。イーブイのままでもでんこうせっかでゴローン倒せる位には強いけど。



「ブイ!」



イーブイが返事をしたと思ったら、イーブイの身体が白く光りだした。その凄く見覚えがある光は、進化の光で、後で気付いたことだけど、私はイーブイが進化することに驚かなかった。イーブイは石以外では進化しないハズだったのに…




「フィー」


光が納まると、そこには薄紫色をしたポケモンがいた。


「…エーフィ」


無意識につぶやいたのは、そのポケモンの種族名。だけどそれに気が付かなかった私は、エーフィをボールに戻して走りだした。










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