携帯獣赤成り代わ

□始
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幼なじみでライバルの彼と対峙する、最高の舞台…





焼けるみたいに痛む心臓と、込み上げてくる不安と緊張と高揚感。ピリピリとした空気までもが全部今まで感じたことの無いこの充実した空気を生み出していた。



多分次が最後の一撃。このバトルを終わらせたくはないけど、絶対負けたくない。私は旅の始めから一緒に居たパートナーに指示をする。




「ピカチュウ、かみなりっ!!」

「……、…っ!」



直ぐにピカチュウのかみなりがフィールドに落ちて、辺りが真っ白になる。グリーンが何か指示を出していたけど、私には聞こえなかった。




誰もフィールドが見えなくなった原因である光が無くなると、最後まで立っていたのは私の相棒である黄色い子で…



「かった…の?」



倒れたグリーンのポケモンと涙を流すグリーン…案外泣き虫だったんだよね、最近は全然泣かなくなったけど…



いつのまにかにいたオーキド博士がグリーンに何か話していたけど、私はまだ今あったことを受け入れられないで、ふわふわして現実身がなかった。




「おい…」

「ふぇっ?」

「次は負けねぇからなっ!」



真っ赤に腫らした目で、そう言ったグリーンは頬も目と同じくらいに真っ赤に染めていた。



「…私だって、負けないよ」



いつのまにか、ふわふわとしていた気持ちが落ち着いてやっと周りが見えた。











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