携帯獣赤成り代わ

□夢
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タイミングが悪かっただけだった




それがもう少し早ければ


彼女にありのまま受け入れられ、

ほとんど変質することなく、


彼女は“彼女”で在れた。








それがもう少し遅かったなら、


“彼女”と折り合いをつけて、


彼女はそのままで居られた











しかしそれは今だった。



彼女はそれを


受け入れることも、


折り合いをつけることも出来ずに、


ただ、崩れた










 

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