純愛人魚

□とある妖精の感情
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その日、アイルランドのデュラハンという妖精であるセルティ・ストゥルルソンは池袋の町に強い人外の気配を感じた。



ーなんだ…?相当、強い?



小さなものも少なくなった日本ではかなり稀な強い存在感を持つ気配。


ーもしかしたら、私の首の在処を知っているかもしれない。



同じデュラハンではなくても、ある程度強い存在ならば、知っていてもおかしくない。逆にこんなに人間の多いところにいる異形なら気付かれない方がおかしいし、そうそう情報はすぐに回る…


ー会いに行くならなるべく早い方がいいな。うん、明日の朝一…は相手が夜行性だったら不味いか…。よし、夕方頃ならいいな。明日は仕事も入ってないし、気配を感じたのもそのくらいの時間だしな!



「セルティ、なにかいいことでもあったかい?」

『別に何も…。なんでそう思ったんだ?』

「いやぁ、セルティが百面相して楽しそうに笑っているからね。首の無い君に百面相とか笑っているとかはおかしいのはわかってるけどそうとしか思えない空気をまとってたし、本当に嬉しそうだったよ。君にそんな顔させるのは誰なんだい?そういう君もとても綺麗だけど、そうさせたのが僕じゃないっていうのが嫉妬S…」


『黙れ』


放っておくといつまでも暴走を続けそうな新羅を放置してセルティは自室に引き上げた。


ー嬉しそう、か…


自分では気付いてなかったが、確かにそうだろう。首についての話が聞けるかも知れないということとは別に、一瞬の間に死んでしまう人間とは違うモノと話をしたいとも思っている…


ーとりあえず、会ってみないと分からないか…


そう思い彼女は思考する事を止めた。



それはかの尼の末裔の少女と出会う数日前のことだった。






***
セルティフラグ!頑張った。本当は愛しい将軍と絡ませようと思ってたけど、友人が新セル新セル騒いでたから…あは。とりあえず新羅さんの語りってアレでいいんだろうか?ダメな気がする。てか今テスト期間(笑)なにやってんだかなぁ、私。アンケ嬉しかったみたいです。
次回は来良書くぞ(願望)
あと千景×千姫もひょこっとだしたい


2010/09/17
 

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