special
□願い
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ピンポーン
アイツの家のチャイムを鳴らす。
只今の時刻,23時22分。
日付が変わるまで,あと38分。
間に合って良かった。
ガチャ…
来たきた。
「あれ,サクラちゃん!!
どうしたんだってばよ?」
予想通りの反応。
こんな時間に,と聞かないのは,私達がついさっき任務から帰ってきたから。
私は一度荷物を置きに家に戻り,すぐにここへ来た。
「今から,ちょっと時間ある?」
「え?ああ,うん。
どうして?」
「いいから!!」
ナルトの手を取って歩き出す。
「えっ,ちょっ…サクラちゃん!?」
何て,最初は慌ててたけれど,しばらくすると,ほらね。
私の手をギュッと握り返してくれた。
ナルトを見上げて,顔に笑いを浮かべる。
「ついて来て」
「分かったってばよ」
ナルトは不思議そうにしてたけど,私に従ってくれた。