Novel

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俺はたまーに夜寝られなくなってボーッとしてたら隣の部屋で寝がえりを打つ姉貴のシーツの音とか口から漏れる声に突如ムラァっときてつい息子を可愛がってしまう時があった。
脳内で姉貴をめちゃくちゃに服の上から愛撫してキスをして舌を突っ込んでから挿入して果てるまで全てシチュエーション付きだ、誇れる事ではないが悲しくなるほど凄いと思う。
ティッシュに精子を吐き出していると急に醒めてくる。
それを見計らっていつもちょっと零れた精液とか軽く換気とか万が一姉貴が起きていたら怖いから姉貴がきちんと寝ていることを扉越しになんとなく確認し、眠りにつくわけだが。

今日も今日とて一人むなしくしこしこしこしこしこしこしこしこと右手にお世話になっていた。
部屋を片付けて、喚起をして、姉貴の部屋の前で少しばかり聞き耳を立てる。そのつもりで自室のドアを開けた。

「・・・・」

目の前にいるのは真っ赤な顔をした姉貴でした。(俺終了のお知らせ)

うわ言で姉貴の名前を呼んじゃってる自信はあるし何より俺今ちょっと火照って汗かいてるし左手には精子のついたティッシュが詰められたビニール袋入ってる。
どっからどう見ても誰がどう考えても"ナニ"をしていたかは明白だった。弟が自分を自慰の材料にしているんだからそりゃあもう烈火の如く怒るんだろうと思って俺は
「あの・・」とか「その・・・」とか意味を成さない言葉をごもった口から綴っている。言い訳が出てこない。姉貴の軽蔑しきった顔が脳内に浮かぶ。姉貴の顔が見れない。
俺らは男女の双子にしてはそれはそれは仲の良い姉弟だ。喧嘩もするが仲直りは早いしどこへ行くにも大体一緒だ。
完全に言葉を失った俺は意を決してチラリと姉貴を横目で見る。

軽蔑するの前に姉貴も反応に困っているようでまっかっかな顔で口をパクパク金魚のようにさせていた。
どうしよう、どこからだろう、今日の俺のシチュエーションは姉貴とプール行って隠れてこっそり水着で青姦という内容だったからそれっぽい台詞を呟いて聞かれてたら死ねる。しねるわ。

「あ、姉貴・・・」
「そうだよな・・・お前も男の子だもんな・・」
「・・・え?」

右手で口元を覆ってズイっと顔を近付ける。あんなことやそんなことの妄想に耽っていた後なのでちょっとやめてほしい。

「たしかにあたしはいい女だから弟がついうっかりちんこに手をのばしちゃうのもわかるわ・・・」
「・・・あのなあ・・・」
「あっ!もしかしてリフティが彼女出来ないのも童貞なのもいい女すぎるあたしが原因か!」
「・・・・・・・」

さっきの可愛らしい態度はどこへやら完璧に俺を馬鹿にしてるよこいつ。と思ったんだけどまだ目尻がほんのり赤いしなんとなくギクシャクしてる。
動揺。緊張。焦燥。こんな感じ。しかし図星すぎるところをついてくる。
昔は一緒に風呂に入っていた俺達だから「お前の息子はどれくらいでかくなったんだよー!今度一緒に風呂入る?」とか聞いてきやがる。
精一杯自分の動揺を隠そうとしてる姉貴に腹が立って腕を引っ掴んで自分が今まで行為に勤しんでいたそのベッドの上に放り投げた。

「いっ・・た・・・!何すんだよ・・!」
「なに平気なふりしてんだよ。ドン引きした?キモッって思っただろ?自分の弟が自分でオナッてるなんてよ」
「ちょっと・・リフティ・・・」
「全部本当。俺が未だにチェリーボーイなのも彼女出来ないのも全部姉貴のせい。俺のちんこの成長見たい?」

ハハハッと笑って押し倒している形をとって姉貴の顔の横に両手をついて逃げ場を塞ぐ。姉貴の乳は特別大きくは無いが人並み以上だ。
夏用の薄いTシャツとペラッペラの太もも丸出しのハーフパンツを履いている姉貴を組み敷いて上から見る眺めは最高だ。おまけにノーブラな事を確認した。
「冗談だろ?」と苦笑いされて心臓がズキンとする。どうせこの後以前見たく仲の良い双子の男女として接していけなくなるんだったらこのままひと思いに犯してやろうかなーと思った。
首筋に顔を近づけ、ちゅうっと吸う。ピクリと反応した姉貴の耳が俺の髪に触れた。いいにおいがする。すんすんと鼻を動かしていると気持ち悪いのか抵抗を始めた。

「ちょっと待てってりふてぃ・・!」

大人しくそれに応じると火照った顔で俺を見上げる。何回頭の中で思い浮かべた構造だろう。正直俺は今勃起している。
静かな空間が流れて気まずい空気が蔓延する。言いたいことがあるなら言えばいい。これから無理に付き合っていかれるより思いっきり拒絶される方がマシだった、泣く自信はあるけど。

「あ、あのよ、別に気味悪がってないから・・」
「無理すんなよ」
「違くて!無理なんかじゃ、なくて・・・!」
「同情されてんの?俺。いいよ姉貴、ごめん・・・もうしない」

身体を起こして姉貴を開放する。女の子座りで戸惑っている姉貴に顎であけっぱなしのドアへと促す。
それなのにせっかく理性を総動員させている事を知ってか知らずかそこから動かない。日頃の力関係はもっぱら姉貴の方が上だが腕力の差では余裕で俺が上だ。
さっきベッドに放り投げたのとは逆に、座っている姉貴の手を取って無理やり起こそうとすると柔らかいものが当たった。(・・ん?)

「ほんとに違うんだって・・!」

俺はぎゅぎゅうっと抱きしめられて頭の中が真っ白になっている。というか真っ白にしないと腕が腰に回ってしまいそうだ。
直に触れた姉貴の弾力ある身体はそりゃもう立派な女のもので次は俺が姉貴を引き離した。

「なにすんだよ!犯すぞ!!」
「あたしの話を聞けよ!」

声を張り上げたことにびっくりして一瞬たじろいでしまった。そのまま姉貴は続ける。

「トイレに起きたら、その、お前がシてたから・・・別に聞き耳立てるつもりはなかったしお前も男だし悪いと思ったんだ。そしたらリフティがなにかの単語を呟いたのが聞こえて、人の名前だと思って、気になって。・・そしたらあたしの名前で・・えっと・・」
「キモいと思ったの?」
「だからぁ!・・・違うんだよそんなんじゃないんだ。そっから動けなくなっちゃって、普通男があたしをおかずにオナッてたらそりゃキモいと思うんだけど・・」
「・・・え?けど?」

「な、なんか、変にうれし、くて・・ぁ、あの・・」

なんて事を言い出すんだこの姉は。弟に自慰されて、嬉しい?俺が書き換えた言葉なんじゃねーの?いやだっていやいやいやいやいやだっていやいや

「ほ、本心だちくしょう・・・」
「えっ、あっ」

うっかり呟いていたようだ。とにかくこの現状を一体どうすればいいのだろうか。姉貴は俺が好きという事でいいのか両想いという事でいいのかとか考えていたらゆでダコのような姉貴またパタリと俺にもたれかかってきた。

「なあ」
「え」
「ここに、本物いるけど」
「お、おう」
「・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・続き、しねーのかよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・していいの?」

姉貴を抱きとめてそのままやんわりとベッドの上にのせると「ゴムはあんだろうな」と聞いてきたのでハッと思いだして机の引き出しからガサゴソ取り出した。
ドキドキしながらキスをすると待ちわびていた感触や吐息や匂いが目の前にあってそのまま倒れそうになった。

「ハハッ、さっきまでの威勢はどうしたんだよ?」
「・・くっそ・・・・」

裾から手を突っ込んで揉みしだくと突起が掌にすれるのが気持ちいいらしく時たま声を漏らす。
脱処女してる姉貴が声を吐息交じりに誘導してくるのがなんかの変態プレイに思えて少し興奮した、元から興奮してるんだけど。
慣れない手つきでゴムを被せて慣らしながら姉貴を貫くともういちいち指示する余裕もなくなってあんあんとAVで聞いたような淫らな声をあげた。
俺が妄想してた姉貴よりずっとエロくて可愛くて気持ちよかった。



いわゆる朝チュンを迎えた。さすがに全裸はまずいと思ってあの後気を失って眠りについた姉貴に上から俺のシャツを一枚かぶせた。
そう、彼シャツってやつだ。男のロマン。俺も疲れて寝たかったのでトランクスとスウェットのズボンだけで寝てしまった。
そんな俺の胸の中で俺の腕に抱きしめられながら寝ている姉貴の顔を見ようと思って視線を下にずらすとパチリと目があった。

「お・・おは、よう」
「おはよう我が弟よ。よく寝れたか?」
「・・・おかげさまで」
「そうか、ふふ、あたしも」

昨日の事があって突然デレ全開になった気がする。更に密着を求めてきて姉貴がひっついてくる。
俺はまだまだ眠くて思うままに抱き寄せたら耳元で姉貴がささやいた。

「初めてにしちゃあ気持ちよかったぜ、まだまだ発展途上だけどな」

ボンッと顔が爆発する感覚を覚えて姉貴を見るとカラカラと笑っていた

「ほら、お前が飯作れよ。あたしは腰が痛いんだからさ」

右手にさよなら!
(夢にまで見た幸せの朝)



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