Novel

□拍手
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姉貴の形のいい乳が、背中に当たって炎上です(何がとは聞くなよ)


座ってテレビゲームしていた俺の後ろからギュッと抱きしめる姉貴は少し震えてた。
「どうしたの」
泣いてるのか泣いてないのかはわからない。硬直した俺はスタートボタンを押すこともままならずそのままGAMEOVER。
くっそ、セーブしてねえのに・・・。

「リフティ、あたしの嫌いなところ全部言え」

・・・はい?

「嫌いっていうか・・・だめなとこ」

なんでと経緯を尋ねれば姉貴は今日彼氏にフった。姉貴は男が苦手なくせにホイホイ彼氏を作るからすぐに別れることが多い。
あの大してかっこよくなかった彼氏に何を言われたのか知らないが相当ショックだったようで、顔(と乳)を俺の背中にすりつけてくる。

「んー」
「ほら、遠慮なんてしなくていいから。あたしこのままじゃお嫁さんいけないだろ」
「・・・じゃあまずへたにダイエットしないでもっと肉食え」
「・・・それはさあ・・・」
「あと意地っ張り、乳がない、言葉遣いも格好も下品で態度がでかい」
「・・・・」
「わがままだし不器用だし風呂は長いし化粧が濃い、あ、あと部屋が汚くて料理が出来ない・・・・っておい」
「・・・っ、りふてぃの、ばかぁ・・・!」

うわぁぁあああああああああああああああああ背中がしめってるぅぅううううううううううなかせた!?おれ泣かせた!?
でもまあ事実だし・・・あぁ、姉貴化粧したまんまだろうからマスカラとかべっとりつくんだろうなあ・・・部屋着だから別にいいんだけどよ。

「うぅっ・・・そこまで言わなくたってぇ・・・」
「言えって言ったのは姉貴だろ」
「・・・そう、なんだけどさ・・、やっぱあたしリフティがいいやぁ・・・」

何の話?えっ何の話?さらにぎゅっとしないで!テントはる!徐々に準備しちゃってるからやめて!・・・やわらけえ。
ってちげえだろ!姉貴の腕をとってくるっと向きを逆にする。目の周りが赤い姉貴を見る。

「歴代の彼氏は皆あたしに気ィつかいまくりできちんと言ってくんない。あいつだってあたしにもう興味ないのバレバレなのに言い出せないみたいな雰囲気でさあ。リフティはあたしににて正直ものだもんな」
たださっきは本当に傷付いたけどー

ほんのりほっぺたを朱に染めて照れ笑い。可愛い。
本当のところ、姉貴が相手に気をつかわせてるんだ。姉貴が男嫌いだから(俺以外ね)
それでもなんであんな必死に彼氏を作りたがるのかはわからない、友達においていかれているようで嫌なのだろうか。
勿論男嫌いは公言していないが態度が明らかに違うので感じ取ってしまうものだ。

「リフティ大好きー」
「・・っ、はいはい・・・・・」

正面から姉貴がダイブ、どうか姉貴の下で火事が起きている事がバレませんように。
俺も背中に手を回して抱きしめた。

「・・・・ほんとに大好きー・・・」

彼も知らないその理由
(一番駄目なところは、弟の事が)



元拍手だったよ


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