過去の拍手

□櫻井さんの拍手小説
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  〜運命とは……〜







運命とは何なのだろう
俺はそう考えるときが少なくない






「翔……さよなら」







そう別れを告げて俺から離れようとした君、俺はどうしても君を離したくなくって………






「イヤっ……やめてっ………………イタイッ………離して!!」






櫻井「俺から離れようとするからだよ………」







君の心臓目掛けてナイフを一刺しした。






よく言うグサッではなく、グチャッと言うような、何とも言えぬ音だった





「……っ……翔……ごめんね」








そう一筋の涙を流しながら彼女の心臓は動くことをやめた







動かなくなった君、まだこんなにも温かいのに、もう君は俺を見ることも、呼ぶこともしないんだ






運命とはなんなのか








辞書を引いてみたって納得する意味などは書いていない







俺は確かに君を愛していたんだ愛しすぎてしまったが故に、君を殺してしまった。







櫻井「………愛してる」







君の白い綺麗な肌を真っ赤な血がゆっくりゆっくり滴り落ちていった




綺麗な真っ赤な血を手にとりゆっくり血のついた手を口に運ぶ







櫻井「…………おいしいよ………」







口の中に鉄のような味が広がる







胸にぽっかりと穴が開いたようなどうしようもない感情になる







キミを殺してしまったのは俺なのに……何故だか涙が溢れた








運命、きっとそれは定められたものではなく、自らが必然的に導いてしまった結果なんだと俺は思う。













櫻井さんの拍手小説第一弾終了








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