YGO

□彼らの優しさ
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「…というわけで、どうして君はなぜ遊星のベッドの上にいたんだ?」


「ごめんなさいそれは私が聞きたいです」


「なに?!」



彼らの優しさ




自己紹介を終えた葵ら。
そして彼女はこれまでの経路を説明することになった。
どう考えても、起きたら人様の家にいた、なんてありえっこない話だ。
自分でも信じられない話なのに、他人がどう信じるというのだろうか。





「…その……どう説明したらいいのか分からないんですけど私が今から言うこと、信じてもらえますか?」



「ああ、もちろんだぜ」


「かまわん」


「信じる。」



葵は少し安心したのか、気持ちを落ち着かせた。



「……私はここへ来る前、勿論本来の自分の家にいました。
それで、このトランペットケースを抱えたまま、そよ風が心地よくって…睡魔に襲われたんです。
ベッドで寝ようと思ったんですけど気づいたらソファで寝てて。
それで、ポケットの中にあった携帯のアラームが鳴って目が覚めたらここにいたんです。」


「…なるほどなぁ。世の中不思議な事が起きるもんだなぁ。な?ジャック」


「…ああそうだな。ところでこの後はどうするんだ?行く宛てはあるのか?」


葵は今後の問題を思い出した。


(そ、そうだ…住む場所とかどうしよう)


彼女は悶々と考えていると、問題発言をした男が一人。


「ここに住めばいいんじゃないか?」



「お、いいんじゃね?一人ぐらい増えてもどうってことねえし。」


「そうだな、そうすればいいではないか」


「…はっ?!?!」


葵は目を丸くした。
どこの誰だかわからないというのに、簡単に住ませてくれるなんて。
だが彼らはそんなことを気にせず、寧ろ住み込むこと前提である。



「え、あの、えっと……本当にいいんですか?」


「いいに決まってんだろ!」


「問題はなかろう、ただし食事は貴様が作るんだ」


「誰も拒んだりなんてしない」



葵は熱くなった目頭を擦る。



「…ッ、ありがとうございます!!」



こうして4人の同居生活が始まる。



――――――――


遊星と同じ屋根の下で
暮らせるなんて…2828(((



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