人魚に喰われた蝶

□10.誰も信用してくれない
2ページ/4ページ





あたしは、部長さんがいないようなので、



おっさんに指示され、データオタクのところへマネのことを教えてに貰いに行った。





データオタク先輩だったよね?




「越前、俺の名前は柳 蓮二だ。」



え、心読めてる?!



…ストーカー?





「心など読んでいない、越前が考えそうなことをデータに出しているだけだ。」




へー、凄いね。



データテニスってことか…







リョーマの苦手なタイプだね。





「マネージャーの仕事の前に一つ聞くが、胡蝶の踊り姫を知っているか?




胡蝶の踊り姫。



フランスやイタリアでのテニスの大会で一般の部で連続優勝している少女の異名。







はぁ、何で知ってるんだろ。











まあ、それは私でもあってあたしでもあるんだけどね。





…ねえ、リョーマ。










あたしは、あたしとして見られたい。




出来損ないなんて、嫌ッ…!






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ