のべる
□りんぐ
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「ツナさん、今日はご馳走様でした」
「お母様にもよろしくお伝えください」
「んじゃな、ツナ。
おやすみー」
「うん、みんなおやすみ」
十代目のお家で夕食を頂き、山本とも別れ今はハルと二人きりだ。
「獄寺さん、これから獄寺さん家にいっちゃだめですか?」
「俺ん家?
今からか?」
「ダメ…ですか?」
そんな顔でせがまれたら断るに断れねぇじゃねぇか。
「…しょうがねぇなぁ…」
「ありがとうございます!!」
ったくこいつは…
そんなことを心の中でつぶやきながらも、まだ一緒にいられることを喜ぶ自分もいるんだよな…
「獄寺さん」
「なんだ?」
「手…つないじゃだめですか?」
俺が誕生日に渡した指輪がきらっとライトに反射して光った。
「…!?//
ほ、ほらよ//」
なんなんだ!?
こいつ、やけに積極的じゃねぇか。
「ありがとうございます」
一点の曇りもない笑顔でお礼を言うハル。
ま、こいつが笑ってんなら…いいか…
嬉し恥ずかしな状態のまま、俺たちは家に着いた。