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□It's mine
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「何言ってるんですか!!
そんなのおかしいですよ」
「おかしいのはおまえだろ?
そんなの普通…」
「いーや。
隼人さんのほうがおかしいですよ」
「おかしいも何もあるか、アホ」
「あぁ〜!!
今、ハルのこと、アホって言いましたね!!」
「えっ…いや…」
「もういいです。
隼人さんなんか知りません。
浮気してやる〜!!」
ハルはそう叫ぶと
家を出ていきました。
「さて…
どこに行きましょうかねぇ?」
家を出てきたものの、
行くあてがありません。
確かツナさんたちは
旅行に行くって言ってましたし、
山本さんは出張中。
ここはイタリアですから、
花ちゃんはいませんし…
「仕方ないので町の方にでも行ってみますか?」
ハルは一人つぶやくと、
夕日が沈みかかり
茜色に染まる町の方へ歩を進めました。