のべる

□赤い糸 後編
3ページ/8ページ

「わかったか?
十代目のその言葉は8割方嘘だ」


「8割方ってことは…
あとのハルとふたりっきりで過ごせないのが嫌で
拗ねたっていうのは本当のことなんですね?」


「……//」





否定できねぇから、俺は黙ることにした。
そうしたら、
ハルが嬉しそうに





「獄寺さん、明日はあいてますか?」





なんて言ってきた。





「明日…?」


「はい。
12月25日のクリスマスです」


「別になんも予定はねぇけど…」


「じゃあ明日、
ハルとデートしてくれませんか?」


「へっ?
って待て。
またどーせ、デートって言う名の…」


「ち、違いますよ!!
正真正銘、獄寺さんとふたりっきりです。
それから、今日はイブです。
本当のクリスマスは明日なんですよ?」


「まぁ…確かにそうだよな」


「で、OKですか?
それとも…ダメですか?」


「ダメに決まってんだろ」


「えっ……」





って、そんな悲しそうな顔すんなよ。





人の話を一部聞いただけで
勝手に想像するもんじゃねぇ。
あとで痛い目見るからな;;
経験者が語るんだ、間違えねぇ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ