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□赤い糸 後編
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「わかったか?
十代目のその言葉は8割方嘘だ」
「8割方ってことは…
あとのハルとふたりっきりで過ごせないのが嫌で
拗ねたっていうのは本当のことなんですね?」
「……//」
否定できねぇから、俺は黙ることにした。
そうしたら、
ハルが嬉しそうに
「獄寺さん、明日はあいてますか?」
なんて言ってきた。
「明日…?」
「はい。
12月25日のクリスマスです」
「別になんも予定はねぇけど…」
「じゃあ明日、
ハルとデートしてくれませんか?」
「へっ?
って待て。
またどーせ、デートって言う名の…」
「ち、違いますよ!!
正真正銘、獄寺さんとふたりっきりです。
それから、今日はイブです。
本当のクリスマスは明日なんですよ?」
「まぁ…確かにそうだよな」
「で、OKですか?
それとも…ダメですか?」
「ダメに決まってんだろ」
「えっ……」
って、そんな悲しそうな顔すんなよ。
人の話を一部聞いただけで
勝手に想像するもんじゃねぇ。
あとで痛い目見るからな;;
経験者が語るんだ、間違えねぇ