のべる
□いんざどりーむ
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「夢、でしたか…」
ハルは自分のベッドの上で
枕を抱きしめていました。
「…ック…」
自然と流れていた涙は、
さっきまでは嬉しくてしょうがない涙だったのに
今はもう悲しくてしょうがない涙に変わってしまって
もちろん獄寺さんの温もりもなくて
「なんとなく…そんな気はしてたんですけどね」
だってまず設定がおかしいです。
ハルは確かに獄寺さんの帰りは待ってますけど
一軒家ではなく獄寺さんの住んでいたマンションです。
それに、
普段の獄寺さんはあんなにラブラブしてくれませんでしたし、
そもそも幸せすぎたんです。
最近よく見る夢。
夢を見た後は
いつも以上に淋しくなる。
「でも、夢だったんならもう少し覚めないで欲しかったです」
夢のなかでしか会えないんですから…