のべる
□いんざどりーむ
2ページ/6ページ
「おかえりなさい、獄寺さん」
「ただいま…」
高校卒業と同時にイタリアへ行ってしまった獄寺さん。
ハルにはどうすることもできなくて
ただ、獄寺さんの帰りを待つだけの毎日。
電話やメールは結構頻繁にしてましたけど
やっぱりこのぬくもりは感じられなくて
ハルはその温かさに包まれながら
思わず涙を流しちゃいました。
「なぁに泣いてんだよ、アホ」
「だって…ック…嬉しかったんですもん」
そうハルが言うと
涙を拭って頭を撫でてくれました。
「なんだか今日の獄寺さん、獄寺さんじゃないみたです」
「いいじゃねぇか。
…もうどれくらい会ってないと思ってるんだよ」
「ハルの真似しないでくださいよ」
そう言ってハルが笑うと
獄寺さんも笑っていました。
その時、いきなり景色がぐにゃってまがって…
思わずハルは目をつぶって…
そして目を開けたら…